TechBiz2022の事業が全て終了しました。今年度はコロナの規制も緩和され、新しい海外展示会にも出展するなど、TechBiz事業を更に発展することができました。終了時に、参加企業にアンケートの回答を依頼し、事業の満足度や、今後どのような支援が必要なのかを聞いてみました。
概ね参加企業は参加して良かったと回答していただけたので一安心です。各企業、それぞれの課題があり、希望する支援は違う為、全員が満足というのは難しいと思いましたが、支援事業の一部でも役に立てたのなら嬉しい限りです。
以下はスタートアップが求める支援は何か?を聞いた回答です。(アクセラレーションプログラムの内容に関わらず、全体的な要望です。)
・現地のビジネスビザの取得
・スタートアップに関する税金優遇
企業を退職し、給料が1/3-1/4になるなどリスクを背負うのが仕方のない状況ゆえに、前年度の給料を踏まえた翌年の税徴収はかなりのインパクトなので、そこをケアしていただけると嬉しいです。
・スタートアップにまつわる助成金の斡旋
スタートアップは経営陣の人的リソースが限られるため、スタートアップに有利な助成金などが情報戦で、知る人ぞ知るものや、こういう使い方をすると本来の目的とは違うもののスタートアップに意義ある内容になる助成金が多い。
成功報酬で何割か持っていかれたとしても、損はしないかたちで時間をお金で買うことになるので、そのあたりの情報集約・事務サポートについてより優遇されるとありがたい。
・海外展示会におけるサポート
グローバルで活躍をみせる、韓国・台湾・スイスは国策としてスタートアップをグローバルに押し上げるために、資金面でのサポートも行なっていると聞きます。例えばですが、CESをはじめとする海外展示会の渡航関連費や現地での翻訳サポートの無償化を助成するサポートがあると嬉しいです。
・資金調達
スタートアップの資金調達を行うプロセスとして公庫やVCからの融資・出資がありますが、そこに掛ける工数(銀行は融資プロセスが複雑かつ時間がかかる、VCによって見る視点が違う、どのVCとの相性がいいかがガチャなど)、スタートアップの経営者にかかる資金面での工数が莫大なので、事業(ユーザーとの対話やプロダクトの磨き込み)に時間的リソースをかけられるサポートをしていただけると嬉しいです。
・アクセラレーションプログラム全体について
アクセラレーションプログラムも多岐に渡って存在しますが、形式化されたユーザー検証やピッチ自体の磨き込みの機会を与える内容が多いですが、より伴走型で、事業というよりはバックオフィスのサポートや営業活動としてピッチへのフィードバックや確度の高いVCや銀行とのネットワークをより効率的に繋げてくれる運営体制があればありがたいです。
・海外進出するにあたっての人的なサポートなどのハンズオンサービス。例えばMEJのような日本と途上国をつないだ事業支援はいくつかありますが、新技術の海外展開支援として他に応募できる公募や事業があるとありがたいです。
沢山の回答をいただき、色々なサポートが必要だと感じました。世に沢山あるアクセラプログラムが、本当に必要な支援になっているのか、考えさせられる回答だなと思いました。また、補助金があるにも関わらず、どこにあるかわからない、煩雑で使えない、という声もよく聞きます。この声を適切な場所に届け、サポートを受けられるよう、制度を変えていく行動をしていこうと思います。
ご回答頂いた、皆様ありがとうございました!支援期間は終わっても、皆さんの事業を応援しております。また、来年度もさらに充実した支援ができるよう、頭をひねりながら事業の準備をしています。まだ応募開始もしてませんが、TechBizにご興味ある方いましたらいつでもお声かけください。一緒に盛り上げてくれる方・団体も募集中です!!