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コンテンツテクノロジー・
イノベーションプログラム
(CTIP)とは

コンテンツに関連するテクノロジーが世界に出て行くための後押しをするプログラムです。研究室のテクノロジーを社会のバリューとつなげる「Tech × Value Lab」デモ展示をはじめ、様々なステークホルダーの方々とのワークショップの実施等により社会実装を進め、将来的な海外展開につなげていくことで、日本から世界にイノベーションを起こしていくきっかけを作ります。

CTIPのフロー

支援内容

(1) INTER BEE IGNITION×DCEXPOでの「Tech × Value Lab」デモ展示
INTER BEE IGNITION × DCEXPOに設ける展示エリアに展示ブースを提供いたします。
その際に、社会に対する「バリュー」と研究をつなげたデモ展示を行っていただきます。
そのため、応募いただく際にその研究が「社会課題解決」「エンターテインメント体験の拡張」「AIを活用した新しいコンテンツテクノロジー」のいずれの枠に該当するのかを選択してご応募いただきます。
【INTER BEE IGNITION × DCEXPO】
- 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市)
- 会期:11月19日(水)~11月21日(金)
*展示に係る会場までの展示物の輸送費、設置費、説明員の人件費等は出展者の負担となります。
INTER BEE:https://www.inter-bee.com/ja/forexhibitors/conference/ignition/
DCEXPO : https://www.dcexpo.jp/

(2) 専門家によるメンタリング
技術の社会実装に知見のある専門家より、社会実装に向けてのアドバイスを提供します。
(3) イノベーション・ワークショップの開催
技術の活用アイデアを検討するワークショップに様々なバックグラウンドの方にお越しいただき、ネットワークを広げる場を提供します。
参加者:企業、自治体、NPO等
昨年の様子: https://dcaj-techbiz.com/news/tip2024_3/
(4) ウェルビーイング・ワークショップの開催
技術のウェルビーイング的な、インクルーシブな活用方法について検討するワークショップをオンラインにて開催します。
(5) スタートアップおよび起業家を目指す方々とのワークショップ
海外展開支援事業「TechBiz」の採択企業等、起業家もしくは起業を目指す方々とのワークショップ等を通じて、技術の応用および将来的な海外展開に向けて視野を広げる機会とします。
(6) SIGGRAPH賞等の選考対象
INTER BEE IGNITION × DCEXPOで行われる、世界最大のCGとインタラクティブ技術の学会「SIGGRAPH」によるSIGGRAPH賞選考会への参加権を提供します。本賞に選ばれると、北米で開催されるSIGGRAPHにて技術のPRができます。
*旅費、機材運搬費等はご自身でのご負担をお願いいたします。
*一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)はSIGGRAPHと賞交換のMOUを締結しています。

昨年度のSIGGRAPH賞「セルフリネット」受賞の様子

(7) 将来的な海外展開に向けて
採択者のうち、その後事業化された方は、海外展開支援事業TechBizの「CTIP枠(研究者枠)」の選考対象となることができます。そのことにより、研究の海外展開を後押しいたします。

対象

  • コンテンツに関連する技術を研究している研究者
  • 研究の社会実装に関心はあるけれどもまだ踏み出せていない方
  • 将来的な海外展開に関心のある方

テクノロジーの領域(例)

XR、VR、AI、CG、VR、AR、3D、AI、クラウド、ビッグデータ、IoT、ブロックチェーン、ドローン、ロボティクス、ハプティクス、インタラクティブ、身体拡張、ロボティクス、ハプティクス、嗅覚システム、クロスモーダル、ヘルスケア、画像系、情報系、建築系、メディアアート系、等

内容

研究成果を社会のバリューとつなげる「Tech × Value Lab」デモ展示や、様々なステークホルダーに向けて発表する機会、ワークショップ等を通じてアイデアをブラッシュアップし、社会実装を促進するきっかけを作り、将来の海外展開へとつなげていきます。

位置づけ

本プログラムは経済産業省 令和7年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ海外展開のための官民連携体制構築事業)の一環として行います。昨年度、好評を得た「先端テクノロジー社会実装プログラム(TIP)」をさらにバージョンアップして、「コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)」を実施いたします。

期待される効果

  • 研究が社会で活用される道筋を見つけ、将来的には海外展開に踏み出すきかっけとなります。
  • 社会の中でのバリューに意識を向け、研究を社会に活かしていく機会となります。
  • 企業や自治体、海外展開を目指す起業家等とのワークショップにより、研究者の視野を広げる場に参加できます。
  • 共同研究の相手先や研究費の獲得の可能性が広がります。
  • SIGGRAPH賞に選ばれた場合、アメリカでの技術PRを通じて世界に広く知られる機会になります。
  • 将来さらに海外展開支援事業「TechBiz」に参画すれば、コンテンツ技術の海外展開への道筋が拓けます。

2025 審査委員 紹介

遠藤 諭 委員長
株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員
南澤 孝太 委員
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)教授
西村 真里子 委員
株式会社HEART CATCH 代表取締役
佐伯 徳彦 委員
経済産業省 商務情報政策局 文化創造産業課長

2024「TIP」採択者の声

TIPは、展示会やワークショップを通して、学術以外の分野の方々から多くのフィードバックを得られるプログラムです。研究の社会実装に関心があり、自身の研究が社会実装に至るまでにどの程度の道のりがあるのかを探りたい方におすすめです。
山崎勇祐 氏
Hapbeat合同会社 / 東京工業大学大学院 工学院 情報通信系 情報通信コース 長谷川晶一研究室

張力式振動生成機構を活用した装着型触覚デバイスHapbeat の詳細を見る
TIP事業に参加して、他の採択者の方々とのつながりができ、社会実装に向けての視点からアドバイスをいただけ、とても大きな学びとなりました。
幕張メッセでのブース出展は、自身のプロジェクトを多くの方々に体験いただけるとても貴重な機会です!
自身のアイデアや研究を社会とつなげるきっかけが欲しい方、多様な分野の人と交流しながら視野を広げたい方は、ぜひ応募を!
吉本健義 氏
明治大学大学院 先端数理科学研究科 先端メディアサイエンス専攻 宮下芳明研究室

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学生という立場で、学外の方々とつながりを持つ機会はそう多くありませんが、TIPを通して展示やワークショップに参加することで、さまざまな業界の方々と直接議論する貴重な経験ができました。社会実装の視点を養うだけでなく、自身の研究を見つめ直すきっかけにもなり、大変有意義な時間でした。研究に限らず、外部との対話を通じて自分の視野を広げたい方に、ぜひおすすめしたいプログラムです。
辻田喜流 氏
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project

Edible Lenticular Cuisine の詳細を見る
研究者が持っている技術の苗木を社会実装に向けて大きく育てるためのチャンスを、TIPの1年間を通じてたくさん用意していただきました。展示会出展やワークショップ参加の機会を通じて、様々なステークホルダーの方から有益なアドバイスをいただくことができました。技術のタネの社会実装に興味がある研究者にとてもおすすめです!
吉田貴寿 氏
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project
自身の研究を社会に実装することに興味はあったものの、研究を推進したい想いが強く、具体的に社会実装に向けた行動をあまりしてきませんでしたが、TIPに採択され、INTER BEE×DCEXPOでの出展、メディアへの露出、企業の方とのワークショップなどを通して、社会とのつながりやプレゼンスを強化することができました。現在私は、起業家育成プログラムに同技術シーズで採択され、実際に社会実装に向けた具体的なアクションを始めています。今でも私の想いは研究第一ですが、TIPへの参加が、社会実装に向けた具体的な一歩を踏み出す大きなきっかけになりました。
自分の研究が大好きで、いろんな人にも届けたい、でも社会実装にどう踏み出せばよいか分からない、そんな方にこそおすすめしたいプログラムです。
平尾悠太朗 氏
奈良先端科学技術大学院大学 サイバネティクス・リアリティ工学研究室

セルフリオネット の詳細を見る

【応募締切】7月17日(木)17:00必着

皆様のご応募をお待ちしております
【本事業を実施する背景】
世界の産業界は今、DXに向けて最先端の技術を求めています。それに対し、コンテンツ業界はゲームやエンターテインメントの開発における基礎技術や要素技術を有しており、それはAIをはじめとする世界的な技術革新を支える基盤にもなっています。一方で、コンテンツに関連する技術や人材が、ものづくりや都市計画、ヘルスケア、宇宙等の他産業に入っていく流れが、日本では遅れているという現状があります。
また、日本の学術機関では質の高いコンテンツテクノロジーが研究開発され、世界からも評価されていますが、そうしたテクノロジーは研究室に留まり、社会実装につながらない場合があります。
海外へ進出するマインドや物事を広く捉える視点は一朝一夕に持てるものではありませんが、ノウハウやマインドが醸成されれば世界に羽ばたく可能性があるのは、感度の高い若手研究者なのではないか。昨年度事業の「TIP」での実績から、その思いをより強くしました。今年は新たに、コンテンツ技術がエンターテインメント体験を拡張したり、社会の課題を解決したりする可能性を拓くことも目指し、「コンテンツテクノロジー・イノベーションプログラム(CTIP)」を実施します。
コンテンツ技術が世界を変えていく一歩に、ぜひご期待ください!
お問合せ
一般財団法人デジタルコンテンツ協会
CTIP事務局:tip@dcaj.or.jp

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