会社名:株式会社パリティ・イノベーションズ
設立:2010年12月
代表取締役:前川 聡
会社HP:https://www.piq.co.jp/
Contact : https://www.piq.co.jp/contact.html

担当者:前川 聡
役職名:代表取締役
自己紹介:
京都大学理学部物理系卒業後、日本電気株式会社を経て、京都大学工学研究科電気工学専攻博士課程終了。博士(工学)。現在で言うディープラーニング関連の研究を行う。その後、郵政省通信総合研究所(現国立研究開発法人情報通信研究機構)に入所し、ディープラーニング、生体信号処理、身体イメージ等の研究を経て、空中映像技術の開発を行い、実用化のためにNICT発ベンチャーである株式会社パリティ・イノベーションズを設立して現在に至る。
好きなこと:旅行(最近はコロナ前を含めて全く行けてません)

「パリティミラー®」

当社は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した二面コーナーリフレクタアレイを実用化させるために設立されたNICT発ベンチャーであり、NICT特許の独占的通常実施権契約を締結しています。そして当社が開発した“パリティミラー®”は液晶ディスプレイなど映像ソースの上に置くだけで、その映像ソースをそのままフルカラーで歪みなく空中に浮かび上がらせる世界初の結像光学素子です。パリティミラーにより表示された空中映像は裸眼で観察でき、特殊なメガネやヘッドマウントディスプレイの装着を必要とせず、従来の立体ディスプレイでは必要であった映像ソースへの特殊な編集・変換作業も必要としません。さらに、センサーと組み合わせることで、空中に表示させた映像に指でさわって操作できる「エアスイッチ」や「フローティングタッチディスプレイ」を実現しました。

 

- 肉眼でみられる? 

最近は拡張現実感”AR”や複合現実感”MR”が流行りですが、これらの技術では、現実そのものが拡張されるわけではなく、あくまでもスマホやHMDといったデバイス上において、現実が拡張しているかのように見えるだけとなります。しかしパリティミラー®は、現実空間において視覚的には確かに存在する空中映像を映し出すことができます。つまり、現実そのものが拡張できる技術であるということです。これにより、通りすがりの人であっても拡張された現実を体験することが可能です。イベントなどで色々なキャラクターを現実空間に出現させるなど、インパクトのある演出ができます。

- 空中にある映像が触れる?

センサーを組み合わせることによってタッチパネルとして空中に映し出された映像を操作することが可能です。大人数が触る受付機を空中に映し出して操作すれば、感染対策にもなります。公共施設、医療現場などで有用です。また、レストランなどでおすすめのメニューを空中映像で映し出すこともできます。平面で見るより来店客の食欲を刺激してくれることでしょう。その他、デジタルサイネージを使って空中に広告を出したり、イベントでキャラクターや商品を空中に映し出す演出をしたりと、使い方はさまざま。使う方のアイディア次第で色々なことが可能になります。

- パリティミラー®を活用してほしい業界とは?                              

医療業界、製造業、飲食業、エンターテインメント業界など、全ての業界で可能性があります。今回TechBiz事業に採択されましたので、”デジタルコンテンツ”をお持ちのIPホルダーなどに我々のパリティミラー®をぜひ体験していただき、一緒に展開していけたらと思っています。我々の技術はミラーです。キラーコンテンツとなる“映し出すもの”を求めています。

– サイズや価格は?

現在、300mm×300mmサイズ 35,000円/枚(税抜き)をサンプル販売しております。1~2年以内に量産化に向けて、生産体制を本格化させていきます。サイズはより大きく、価格はより低価格を実現していきます。

- 海外展開に向けての計画は?

現在、海外のセンサーやデバイスメーカーと共同開発をしています。海外の展示会ではその成果を出せたらと思っています。海外市場に関しては、中国市場がこの技術に関して高い関心を持っていますので、中国市場へも進出を計画しています。もちろん、世界中の販売可能な国々への拡販も推進いたします。

- 将来の「パリティミラー®」の姿は?

今後1~2年で量産体制を整え、シェアNo.1をとることです。医療や公衆衛生関連はもちろんのこと、自動車などの製造業やエンターテインメント業界など、幅広い業界が関心を持っていますので、色々なシーンで活用していただきたいと思っています。

ー インタビューを終えて ー

パリティミラー®が量産され、価格も安くなると、空中映像が一般の人にも身近になってきます。家に帰ると推しが空中映像で出迎えてくれる、空中映像を使ったゲームが出てきたり、イベントへ行くとパリティミラー®を使った演出で、SF映画の世界のような体験を味わえたりと、そんな未来がすぐ近くまで来ています。実は、空中映像は現在のカメラのレンズ越しには映りません。テレビやネットでは見れないのです。パリティミラー®の空中映像を見れるのは肉眼だけ。その場にいる人だけが体験を共有できる、そんな技術です。多くの方と一緒にパリティミラー®の映像を「見て」、共有したいと思いました。

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今すぐ詳細を知りたいという方は、https://www.piq.co.jp/contact.htmlからお問い合わせください。

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