会社名:mplusplus株式会社 (エムプラスプラス)
設立:2013年7月
代表取締役社長:藤本 実 
会社HP:http://www.mplpl.com/
Contact: http://www.mplpl.com/contact/

担当者:藤本 実
役職名:代表取締役社長
自己紹介: 1983年生まれ、兵庫出身。Lighting Choreographerの生みの親。 自身もダンサーとしてパフォーマンスを行い、大学在学中よりウェアラブルコンピューティングを取り入れたパフォーマンスの新しい表現にチャレンジ。2010年にIPA未踏にてスーパークリエイターとして認定。2012年3月、神戸大学大学院にて博士(工学)を取得し、教員経験を経て、2013年にmplusplus株式会社を設立。自身の経験から演者視点に立った開発でこれまでの概念にとらわれない新しいジャンルを生み出し続けている。
好きな曲:Hardnoise – Untitled
好きなダンサー : Bboy Machine

「リアルタイム映像転送による無線LED制御システム(仮)」

当社はLEDを使った衣装、世界初のLEDフラッグなど舞台で使用するLED演出物のシステム開発や、それらを使った演出を行っています。コロナ禍によりオンラインライブの需要が高まり、遠隔地にいる観客のコメントやリアクション映像などをリアルタイムに演出に利用したいというクライアントが増加しました。しかし、これまで当社の独自システムでは同期の精度を優先し、あらかじめ作成したデータを無線で同期し再生する方法を取っていたので対応することができませんでした。また、従来の製品の多くは複数の映像機器を精密に同期させることが難しく、当社がこれまで行ってきた100人でのLEDパフォーマンスのような大規模演出には対応できませんでした。今回はこの問題を解決する新システムをDCEXPO 2021にて発表予定です。

 – mplusplusの社名の由来は?藤本実の”m”?

めっちゃそういわれるんですけど、もともとウェアラブルコンピュータ研究開発機構の塚本昌彦教授のもとにいた人達で起業したんです。plusplusはプログラミング言語でインクリメント、増殖の意味。繋げると「昌彦が増殖する」(笑)。でも今はちゃんと意味付けして、ウェブサイトに載せています。

ものづくりの原点であるMakeの頭文字と、今以上に、それ以上に上を目指したいという想いを込めて、「更新」を意味するプログラムのインクリメント記号”++”からなります。ロゴの左側は電気抵抗の回路記号を、右側は直流電流の回路記号をイメージしており、「今ある文化へ抵抗し、常識を超えていく」「常に文化を更新し続ける」という意思が込められています。私たちはテクノロジーの力で、あらゆる空間をエンターテインメントのステージへと変換し、新たな感動を創出し続けます。

– フラッグは重たい?

一番大きいフラッグは3キロあります。自分でもフラッグ持って踊りますが、重心が手元にないので3キロのイメージより重たい。 今は誰でも使えるよう、大中小サイズがあります。フラッグ以外にもリュックや本、スーツケースなどいろいろなアイテムがあります。

– これからのライブイベントの姿は?

コロナ禍でライブエンタメは止まってしまった。アーティストは代わりにオンラインでライブをしたけど、オンラインだけじゃアーティストもファンもお互い満足できない。今は規制がある中でも、リアルイベントに戻す動きが出ているので、今後ライブイベントはハイブリッドになっていくと思います。オンライン上のファンの声をライブ会場に反映させたいと言う要望は、実はコロナが流行する前から受けていました。DCEXPOで発表するオンラインとリアルライブを繋げる新しい技術を、皆さんに見てもらいたいと思います。

– mplusmplusは「スペシャルエフェクト」?

我々の技術はライブだと「スペシャルエフェクト」っていう扱いになります。花火が吹き上げたりする特効的なもの。見ている観客を驚かせて飽きさせない、遠隔ライブでも、スクリーンで見ている人がライブ会場のアーティストと一緒に盛り上がれるような「スペシャルエフェクト」を提供したいと思っています。

– 海外展開の状況は?

JETROの支援でUAEで行われた先端技術展示会「GITEX」に出展しました。規模の大きいイベントの話がありましたが、コロナの影響で話は進んでいない状況です。海外進出をする為には、海外のクリエイティブ・エージェンシー、国際的なイベントをプロデュースする会社と繋がり、規模の大きい仕事をしたいと思っています。

– 藤本氏はエンジニアでダンサーでアーティスト?

自分でフラッグ振って踊って、ステージの演出も、技術開発も行います。今後はステージ演出に止まらず、一人のアーティストとして活動しようと思っています。メジャーリーグの大谷選手のようにマルチな活躍したいです。

– mplusplusの将来の姿は?

以前は会社としての露出は多くなかったけれど、これからは国内外に向けて広く発信していきたいと思っています。そして国際イベントなど、規模が大きく人々にインパクトを与えられる仕事を受けたい。また、個人でもアーティストとして活動することによって、自身の価値を高めることができれば、自然と会社の価値も高められる。コロナ禍でステージエンタメが縮小している今だからこそ、ブランディングの期間だと思っています。

ーインタビューを終えてー 

2020年のライブエンタメ市場は、前年比約80%下落。壊滅的な打撃を受ける中で、今後を見据え、更なる付加価値を付けていこうとする姿勢が素晴らしいと思いました。国内展示会はDCEXPO2021が初出展。確固たる技術に支えられたエンターテイメントを提供するmplusplusのブースは、派手に盛り上がりそうです。マルチな活躍をする藤本氏、今後はアーティストとしてどんな活動をするのか楽しみです。

DCEXPO 2021では「リアルタイム映像転送による無線LED制御システム(仮)」を実際に体験できます! 

DCEXPO2021では、TechBiz採択8社の技術が一度に体験できます。

また、今すぐ詳細を知りたいという方は、お問い合わせフォームからお問い合わせください。

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