会社名:株式会社SceneryScent(シーナリーセント)
設立:2019年 3月18日
代表取締役:郡 香苗
会社HP:https://sceneryscent.com/
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担当者:郡香苗
役職名:代表取締役
自己紹介:
匂いや香りで舞台演出や空間デザインを手掛ける香り演出家。アロマテラピーサロンを個人経営していた時にダンスステージの香り演出の依頼をきっかけに、癒し業界からライブイベントの香り演出事業にシフト、2019年に株式会社SceneryScentを設立。匂いや香りは人の深い記憶に残る特性を持つことから嗅覚体験によって夢と感動の記憶を創造するというMISSIONを掲げている。
好きなこと: アート・舞台鑑賞

香り演出機器Scent Machineと香り演出技術

香りの特殊効果演出として、ホールや劇場などの大空間の客席最終列にもすばやく香りを拡げ充満させ、不要な場面では残香を素早く解消するこれまでになかった世界初の機器を、2018年開発、日本国内にてリリース。これまでに200超の演出事業と販売実績があります。ライブ現場技術のスペシャリストが社内に揃っていることが強みであり、機器はDMX512信号規格を採用し、照明・音響・映像・その他の特殊効果演出などとプログラム同期ができること、イベントの進行といかにタイムラグなく香りを会場に拡散させ、必要ないシーンでは香りが消えているといった大空間での香りのコントロールを行うことが機器の独自性と新規性です。さらに香り(香料)も全てオーダーを受け自社で内製。今後はこの機器を海外仕様として新たに刷新、海外の代理店が使用しやすいように本体の他にオプション品等も充実させて海外展開予定です。

 

- 世界のエンタメを香りでアップデート

以前は制御が難しいとされてきた「香り」で、舞台を彩る演出を行うことができるようになった。例えば、演劇でカフェのシーンが出てきた時、「コーヒーの香り」を瞬間的に客席空間に漂わせ、観客までも演者と同じカフェにいる感覚にさせるなど、 従来の”視覚+聴覚”だけではなく、”嗅覚”に訴えかける表現が可能に。開発した香り演出装置”Scent Machine”は、サーキュレーター等併用で3,000立米あたりおよそ20秒の速さで香りを届けることができ、ドームや野外などの大空間から屋内のアート展など、さまざまなシーンで利用が可能になっている。また、調香自体も同社が行うため、曲のテーマに合う香りなど、存在しない香りも作ることができる。

 

– アロマセラピストから香り演出家へ

アロマセラピストだった代表の郡氏が、香りの演出家へ転身したきっかけは、自身が趣味で通っていた『ジャズダンスの発表会』だった。その発表会に香りの演出ができないかと言われて、二つ返事でOK。ただ、舞台演出の経験もなく、方法も分からない、香りを届ける装置もないという状態でのスタート。その時に特殊効果演出の企業を紹介してもらい、ダンスの発表会でのステージを見事に成功させた。そこから『香りの舞台演出家』としての道がスタート。その後は京セラドームでのイベントや、蜷川実花監督作品「映画ホリックxxxHOLiC 」表裏世界没入展の香り演出など、さまざまな場所で活躍している。『アロマセラピストとして、一人ひとりへ癒しを提供することも尊い仕事だが、何千人という観客に自分の作った香りを届け、その人々の記憶に残る体験を提供できた感動は、また特別なものだった。』

 

-「香り演出」で気を付けていること

香りは深く個人の記憶と結びつく性質があるため、万人に受け入れられる香りはないとのこと。また、日本では無臭や天然の香りを好む傾向があるため、香りによる公害、『香害』という言葉もあるほど。そのため、SceneryScentが演出の際に気を付けていることは、『香りを強制しない』ことだと言う。舞台のワンシーンにだけ香り、すぐに消えるような設計。常に『香りを受け付けない人』も念頭に演出を手掛けている。香り演出装置『Scent Machine』は、香りを『出す』こと以外に、素早く『消す』こともできるように設計されている。イベント利用や舞台演出などでの事例も増えてきてはいるものの、光の演出などに比べればまだ少ない。『もっと事例を増やすことが香り演出には必要』と郡氏は語る。

–  SceneryScentの世界展開の必然性

日本の文化は“無臭文化”と言えるほど、無臭に気を遣う国民性だが、香水などが発展したヨーロッパや海外では「香り」に関する認識も日本とは違う。以前、香り演出を手掛けた舞台が海外公演を行った際に、香り演出が好評であったことから、海外においても需要が見込めると認識。コロナが流行り、海外進出のタイミングが遅れてしまったが、以前より海外での活動は視野に入れていた。香りに対する姿勢の違い、舞台やライブイベント等にかける予算や、日本と海外を比較すると、日本に留まる理由が見つからなかった。ラスベガスのショーや、アーティストのライブイベントなど、海外での活躍を目指して、海外展示会への出展を目指す。

- 企業家『郡香苗』

現状の日本において、女性で企業家、子育てもする郡氏。彼女の取り巻く状況を考えると『世界』と言うキーワードが遠く感じるかもしれない。(男性の企業家でさえ、『世界』と言うキーワードは遠いだろうが。)それでも世界を目指す、必然性と彼女の意志がある。『香りの演出は日本よりも世界の方が可能性がある。更なる成長には世界進出が必要』『大変でもやらなければいけない状況に自ら追い込む、言い訳はしない。それが成功のカギだと思っている』そこに性差はなく、ただ覚悟の決まった人だと感じた。

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名称 INTERBEE IGNITION × DCEXPO
会期 幕張メッセ会場:2024年11月13日(水)~2024年11月15日(金)
会場 幕張メッセ(千葉県千葉市)
入場 無料(登録制)

皆様のお越しをお待ちしております!

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