TechBiz2025支援対象技術が決定しました!

経済産業省 令和7年度コンテンツ海外展開促進事業
(コンテンツ海外展開のための官民連携体制構築事業 )
TechBiz2025支援対象者決定のお知らせ

この度、応募された技術の中から厳正な審査により、以下の8件が「TechBiz2025」における支援技術として採択されました。

これらの技術は、国内外の先端コンテンツ技術とクリエイターや開発パートナーのマッチングの場である「INTER BEE IGNITION X DCEXPO」(会期:11月19日(水)~21日(金))に出展し、国内外へ向けた英語ピッチも実施する予定です。

皆様ぜひ「INTER BEE IGNITION x DCEXPO」にご参加いただき、ビジネスや連携、共に海外に展開する機会等を見つけていただければと思います。また、これらの技術を今すぐ知りたい、体験したい、活用したい、提携したい、一緒に海外に展開したい等、ご関心ある方は是非TechBiz2025事務局 techbiz@dcaj.or.jp までご連絡ください!

<採択者一覧(順不同)>


【1】合同会社inoree : 「余白の精神性を宿す非言語コミュニケーション技術 - 俳句・茶道に通じる伝統文化の現代的デジタルコミュニケーションツール」

OQTAは、日本の伝統的な精神文化に根ざした「余白」と「情報カット」の思想をデジタル非言語コミュニケーションに応用した革新的技術です。主語を持たない日本語の特徴を活かし、言葉に頼らず「想い」を伝達することで、感情や関係性の深い共有を実現します。
本技術は8人までの限定されたコミュニケーション空間を設計し、世界中から発信された“想い”をリアルタイムに視覚化する「お祈りマップ」も展開。制約の中で生まれるエモーショナルな体験を追求さらに、ハト時計のアナログ音色と独自の信号プロトコルを用い、ユーザーの想像力を喚起し心の余韻を形成します。
特許取得済みの非言語信号送受信システムにより、高度な信頼性とプライバシー保護も確保。伝統文化の精神性を現代テクノロジーで再解釈し、家族やコミュニティ間の新たな「想いのインフラ」を構築します。これまでに累計180万回以上の“想いの通知”が鳴っています。

URLhttps://inoree.world

 


【2】株式会社槌屋、槌屋ティスコ株式会社 : 触れる、聴こえる、未来の音体験。

本技術は、極めてフレキシブルな静電式布状スピーカーであり、軽量・薄型であると同時に、数メートルから数十メートル級までの大型化が容易です(例:1m×10mの製造実績あり)。巻物状に収納・運搬可能な柔軟性を持ち、設置性にも優れます。また、表層材を変更することで意匠性の高いデザイン展開が可能です。音質面では、中高音域の再生性能に優れ、とりわけ女性ボーカルの再現性が高く、臨場感のある音響体験を提供します。布の全面に小さな発音体が無数にあるようなイメージで音が鳴るため、場所による音量差が少なく、音源の位置特定が困難な独特の音場空間を形成します。さらに、長尺のスピーカーを左右に設置し、その間を人が通過することで、音が追随してくるような錯覚を引き起こし、従来にない没入型・体感型の音響演出を可能とします。


【3】株式会社SAFEHOUSE
: ENHUMAN

ENHUMANは、本物と見間違うほどのフォトリアルな人間型のアバターです。容姿のみならず表情や一つひとつの動きも人間の特徴を捉えています。リアルタイムで動くことができるため、対人サービスや教育など信頼関係が求められるようなシーンでの活用も見込まれています。適切なAIを使用することで、正確な情報の伝達やバイアスの少ない判断、人件費の削減、多言語化などビジネスシーンでの利点も注目されています。また、細部まで開発を行うことで、自己投影や作品の没入感を大きく左右するような映像やゲームなどの作品への活用も見込まれています。リリース前から各分野の専門家から注目を集め、メディアアーティストの落合陽一氏から「日本発の、世界を牽引するデジタルヒューマン」として評価を受けています。


【4】MPLUSPLUS株式会社 : 革新的な設置自由度を実現する新型LEDディスプレイ開発

防水性と耐風性を兼ね備えた、屋外対応の軽量・フレキシブル・ワイヤレスLEDディスプレイを開発しています。
当社はこれまでに、世界初のLEDディスプレイフラッグや無限回転可能なLEDリボンなど、ユニークな映像演出デバイスを多数開発してきました。
これまで開発してきた壊れにくいLEDの開発、小型LED制御デバイスの開発技術を応用し、軽量のメッシュ型ディスプレイを開発して「空飛ぶスクリーン」という新しい製品も2023年に発表しました。しかし、これまでの製品では防水性能や風の影響で屋外での常設利用は実現できなかった。現在、防水かつ風の影響を受けない、新しい軽量・フレキシブル・ワイヤレスのLEDディスプレイを開発することで、スポーツシーンやイベントにおいて求められる新しいディスプレイを提案します。

画像をクリックすると動画が流れます。


【5】株式会社SHOSABI : 100年動き続けられる身体と脳を創るSHOSABI

WHOによると、全人口の半分が身体機能に課題を抱えています。中でも「動きの質」の低下は、ケガや慢性痛、将来の寝たきりの要因となり得ます。医療やフィットネスの専門家はその重要性を認識していますが、動きの質は暗黙知であり、伝達や再現が困難でした。SHOSABIは、東京大学と三菱ケミカルグループの10年以上の研究を基に、ボディリーアウェアネスを科学的に可視化・数値化し、本人が気づき、専門家が伝えやすい仕組みを実現。特許取得済のCognitive Motor Intelligenceにより、「100年間動き続けられる身体と脳」の実現を支援します。現在は中東や欧米の高級ジム・クリニック、機器メーカーと連携し、新たなヘルスケアソリューションを創出しています。


【6】株式会社ワイルドマン : 「高精細VRカメラを用いた3Dデジタルアーカイブ事業」

本技術は、Blackmagicdesign社のURSA Cine Immersiveカメラによる16K MV-HEVC映像と、クラウドベースの3D Gaussian Splatting(3DGS)処理を組み合わせ、高精細な映像と空間情報を同時にアーカイブするVRコンテンツ技術です。16K VR映像の圧倒的な解像度と3DGSによる三次元再構成により、文化資産・イベント・建築物等を、まるでその場にいるかのようなリアルさでデジタル記録・保存することが可能です。さらに、クラウド処理基盤の活用により、大容量データの高度な三次元解析も効率的に実施できます。これにより、貴重な文化財や一度きりのイベントなども、高品質なVRコンテンツとして後世に残すことが可能となります。


【7】IPconnect株式会社 : 生成AI×キャラクター監修支援 「IP Supervisory Supporter(ISS)」

「IP Supervisory Supporter(ISS)」は、アニメ・マンガなどのコンテンツIPの商品化において必要不可欠なデザイン監修業務を、生成AIを活用して効率化・標準化するSaaS型支援ツールです。
監修対象素材をアップロードするだけで、AIが原作スタイルガイドや過去の監修データと自動照合し、色彩・構図・シルエット・著作表記・NG表現の有無など、チェック項目をAIにより自動的に分析します。監修担当者によるレビューや修正指示もレポートとして出力・共有され、監修フロー全体を一元管理できます。これにより、監修工数を大幅に削減しつつ、対応スピードと監修品質の均一化を両立。担当者が本来注力すべき“判断”や“クリエイティブ”に集中できる環境を整えることで、限られた人的資源を最大限に活かす体制づくりにも寄与します。
今後は、地域別の販売実績やトレンドデータをAIが学習し、「より良いデザイン」への改善提案まで行うこと、また、ライセンスマッチング等の機能も拡充しIPの価値最大化とライセンス収益の拡大を支援するプラットフォームとして発展を目指します。


【8】株式会社レッドクリフ : クールジャパンドローンショーの海外展開

クールジャパンドローンショーの海外展開は、日本のアニメ・ゲーム・伝統文化といった「クールジャパン」コンテンツを空中演出として可視化し、世界各国でのイベント開催を通じて新たなエンターテインメント体験を提供する取り組みです。現地パートナーとの協業により、文化適応や運営インフラを整備しつつ、日本発のIPや演出技術を武器に観光振興や都市ブランディングにも貢献します。チケット収入、スポンサー収入、現地自治体との連携による公的支援など、多様な収益源を持つ事業モデルとして、アジアや中東、欧米での展開を検討しています。

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