会社名:株式会社ARDe
設立:2021年4月
代表取締役:山口 剛二郎 
Contact: gojiro-yamaguchi@arde-ar.com

担当者:山口 剛二郎
役職名:代表取締役
自己紹介:
自動車、家電等のマニュアル制作する会社にて、主にマーケティング、新規事業企画・開発に従事。
2017年Microsoft HoloLensの日本発売と共に、社内有志メンバーと共に、HoloLensを使用したAR(拡張現実)実用化研究を開始。2018年より社内にAR事業部門を新設し、さまざまな国内大手メーカーのAR研究開発に携わる。2021年4月に独立し、株式会社ARDe(アルデ)を立ち上げる。
好きな飲み物:
コーヒーをかれこれ25年以上愛飲しています。以前は休日にコーヒー巡りをするのが趣味でした。
なかでもモカマタリ(イエメン産)はおすすめです。最高級コーヒーと言えばブルーマウンテンNo.1(ウォーレンフォード農場)ですが、正直味に特徴がなく、モカマタリのほうが個性があってとてもおいしい。昨今のコーヒーブームで豆の値段が高騰、一部マニア向けとなってしまい、手軽ではなくなってしまっているのは残念なところです。

「AR作業管理システム「ARDe」」

AR、画像認識技術とIoTを組み合わせ、現実空間で行われている作業員の行動をトラッキング、作業の正誤判定と逸脱行為の監視を行うサイバーフィジカルシステムです。IoTの挙動を監視し、ARと画像認識でユーザーに可視化して、製造現場における作業のヌケモレ防止するとともに、作業データの自動収集による工程進捗の可視化や、ボトルネックの解消、設計・開発部門へのリアルタイムフィードバックを実現します。

– 「ARDe(アルデ)」の由来は?

AR (可視化、拡張現実)+ Development, Detectiveを組み合わせた言葉です。でも本当は、会社の仲間と飲んでいた時に、AR + (関西弁の) 「~あるで」をかけて出来たものなんです。ARDeの発音は関西風で言ってください(笑)

– 作業員がボルトを正確に締められるようにするガイドツール?

作業員はARグラスをかけ、作業現場でIoT工具を使いながら作業をします。手順を誘導する機能、正誤判定、ティーチング機能を使い、ミスを起こす可能性を低減させることが出来ます。UIは単純であり、ユーザーはプログラミング知識などは一切不要です。3Dモデルも不要です。

– ガイドツールは機能の一部、大事なことは「品質管理」?

ティーチング機能はありますが、作業に慣れてくればガイドは不要です。この技術のメリットは、「品質検査をしながら作業ができる」という点です。ボルトを締結後、出荷前検査として、1回目、2回目と確認作業をしていくのですが、この作業が省けます。また、作業記録を付ける必要もありません。品質管理の工程の省略と書類作成業務から解放されます。そのため、この技術は新人、ベテラン問わず、作業員全員に使っていただくものです。現場で作業した記録は、設計にもリアルタイムで共有されます。設計は作成した手順が間違っていないかなど、記録を見てすぐに判断することができます。

– 使える工具メーカーは特定されるのか

IoT工具からデーターを取り出せることができれば、どのメーカーでも対応可能です。会社によって使用している工具メーカーは違いますので、対応していきたいと思います。使用する工具の種類も、ボルト締結用のトルクレンチ以外に対応できるよう開発中です。

– エンターテイメントでも使える技術?

「ARDe」の技術の本質は、「使用する道具の位置の特定と、使用者の行動履歴を記録すること」です。使用する道具は工具に限りませんので、エンターテイメントやセキュリティ対策として用途は広がってくると思います。

–  海外進出の計画は?

製造現場に対してソリューションを提供している会社と相性がいい技術なので、海外でもそのような会社と繋がりたいと思います。我が社にはベトナム出身の社員がおりますので、初めに海外進出する国はベトナムと考えています。ベトナムは情報工学が盛んな国ですので、質の高い技術者が確保できます。マーケットとしても、製造業が盛んであり有望な市場です。ベトナムに進出し、この技術を活用してもらいたいと思っています。

– 「ARDe」の課題は?

会社を立ち上げたばかりですので、まず初年度はブランディングの年と位置付けています。幸いにも大企業数社と連携しておりますので、この技術を確かなものとして広めていきたいと思います。また、資金調達を検討しています。まずはいい人材を確保して、ビジネスを加速していきたいと思っています。

– 将来の「ARDe」の姿は?

「品質管理」を向上させるサービスを提供していき、製造現場の「ミスを0にする」ことを目指していきます。また、この技術をクラウドに移行して、一般公開していこうと思います。将来は、製造現場に止まらず色々なアプリにこの技術を組み込んでもらい、色々なサービスと連携していければと思います。

ーインタビューを終えてー 

製造現場では、今でも紙の書類で作業記録を残しておく会社が多いそうです。AR技術を取り入れた「ARDe」は、製造現場の効率化を加速させることでしょう。また「品質管理」が徹底され、安全性がより確保されるのであれば、エンドユーザーである私たちの安全にもつながる期待の技術だと思いました。

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また、今すぐ詳細を知りたいという方は、gojiro-yamaguchi@arde-ar.comからお問い合わせください。

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