会社名:株式会社カシカ
設立:2017年5月
代表取締役:奥 健太郎
会社HP:https://kashika.co.jp/
「カタチスペース」ウェブサイト:https://www.katachispace.com
Contact: https://kashika.co.jp/contact.html
担当者:奥 健太郎
役職名:代表取締役
自己紹介:
日本SGI株式会社(現: 日本HP)にて、HPCでの大規模シミュレーションの可視化ソフトウェアを開発、2011年よりイマジカ デジタルスケープにて放送局向けの可視化システムを開発。
そして2017年より、可視化専門の会社 Kashika, Incを設立した。これまでの高度なグラフィックス技術を活かした開発を行なっている。
好きな温泉: 草津温泉
好きな休日の過ごし方: 温泉にドライブ、時々ロードバイク
「カタチスペース」
スマートフォンで写真撮影した画像データから3Dモデルを作成し、ARで表示可能なデータに変換、表示することができる技術です。3Dモデルの作成にはスマートフォンのカメラおよびセンサーを必要とし、iPhone(又はiPad)に搭載されたTrueDepthセンサー/LiDARセンサーを利用します。実際の商品をカタチスペースの撮影アプリで撮影すると3Dが生成されます。写真から生成した3Dモデルを編集し、AR画面上で大きさの微調整をすると、実際の商品と同じサイズのARが簡単に作成され、誰にでも共有が出来るサービスです。なお、この3Dモデル編集技術と、AR画面上で大きさの調整が出来る技術に関しては現在特許を申請中です。また現在複数の写真データから3Dモデルを作成する機能を開発中であり、将来的にはすべてのスマートフォンで3Dモデルを作成可能にします。
– ネットショッピングの「思ったのと違った」をなくす?
せっかく買った家具や家電が家に入らない。輸入雑貨のサイトでみたオシャレなランプ、実際に部屋に置いたら浮いて見えてしまった。こんなネットショッピングの「あるある」を解消する方法が、「カタチスペース」です。買う前に商品の3Dデータを自分の部屋に「置いて」みることができます。サイト運営者は「返品率」を下げられ、返品によるコストを抑えられます。
-「カタチスペース」を導入するコストは?
基本的には無料でサービスを提供しています。
– 専門知識は?
不要です。
- 「カタチスペース」を開発したきっかけは?
皆さん、動画や写真はSNSに簡単にアップロードして利用しているのに、ARとなると「分からない」となってしまう。誰もがARを利用できるようにと、「カタチスペース」を開発しました。ただ、アプリを開発しただけではダメで、人々が使えるようになるためには、ARを「身近に」、アプリを「簡単に」使えるようにしないといけないと、思っています。
– ショッピングサイト以外での使い道は?
XPAND株式会社との協業で、スポーツ選手とファンとの交流会に、等身大の選手の3Dモデルと一緒に、ツーショット写真を撮れるサービスを提供しました。また、メディアアーティストの八谷和彦氏が横須賀美術館で行われた『ヒコーキと美術』展において、「カタチスペース」でARの飛行機を作成。スマートフォンで10倍にして表示すると実物大の飛行機が見れるという企画にも協力しました。いろいろな可能性が広がる技術です。皆さんにも、色々なアイディアを試してほしいと思います。
(事例紹介:https://www.katachispace.com/interview.html)
- 「私も」使えるARアプリ?
「カタチスペース」のアプリを使うと、個人でも3Dモデルを作れてSNSに載せたり、メールで送ったりできます。家にある不用品を撮ってフリマアプリにあげれば、色や形だけではなく、サイズまで確認できます。相手はスマートフォンのカメラでQRコードを読み取るだけなので、アプリのダウンロードは必要ありません。
- 海外展開の計画は?
AR技術を使って、サイズを確認したり、リアルな商品情報を視覚的に提供することについては、世界共通の課題ではないでしょうか。その理由から、海外展開は難しいことではないと思っています。しかし、サポートの為に何度も海外へ行くことはできないので、アプリ内で完結できるサービスにする予定です。海外イベントに出展して現地の声を確認していきたいと思っています。
-「カタチスペース」の今後の課題とは?
- 3Dデータを見ることはどのスマートフォンでも可能ですが、撮影についてはiOS端末のみであることです。今後改善していく予定です。
- 認知度を上げて、利用してくれる人を会社・個人問わず増やしていくことが課題です。
– 将来の「カタチスペース」の姿とは?
「カタチスペース」を通して、誰もが写真や動画と同じ感覚で、ARを利用できるようになることです。新しい技術ですが、3Dデータ作成に必要な技術がスマートフォンに標準装備されていけば、誰でもARを使いこなせるような時代がくるようになるでしょう。その時に「カタチスペース」を使ってもらいたいと思っています。
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